胆道がんの転移・再発

胆道がんは、胆のうがんと胆管がんに分けられますが、胆のうがんの場合は初期であれば胆嚢摘出によって約90%以上が根治し、再発することはありません。

深達度が筋層にまで進んでいる場合も、胆嚢切除とリンパ節郭清を行えば再発は稀で、5年生存率は約70~80%になります。

胆管がんに関しては、胆のうがんと比較すると発見されやすいがんですが、胆管が細いため、周囲にがん細胞が浸潤するスピードが速く、進行がんで見つかることが多いうえに転移しやすいのが特徴です。

また、再発予防治療を補助療法と言いますが、胆道がんに効果のある補助療法は明らかにされていません。そのため、ほとんどの患者さんが初回治療後から5年以内に再発しています。

主な転移・再発部位

胆管がんは、胆管の周囲の肝動脈や門脈、リンパ節、神経などに入り込みやすい性質があるため、再発はさまざまな部位に起こります。

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  • 切除した部位(局所再発)
  • 腹膜(腹膜播種)
  • 多臓器転移(肝臓、肺、骨、腹壁など)
  • リンパ節転移
  • 血管周囲神経叢への浸潤

切除困難な状況が多く、再発により起こる症状もさまざまで、治療もそれぞれの状態に合わせて行われます。

抗がん剤治療が一般的になりますが、予後は不良と言われています。腹膜再発に対しては一時的な治療しかできませんが、治療の考え方は初回同様、切除できるようであれば切除します。

胆道がんの末期

末期によく現れる症状として、腹水や呼吸困難などがあります。ただし、これらの症状は末期だからといって患者さん全てに、必ず現れるわけではありません。

食欲不振 / 体重減少 / 腹部が腫れる / 背中が痛む / みぞおち近辺が痛む / 下痢や便秘 / 全身倦怠感 / 嘔吐、悪心 / 浮腫(むくみ) / 精神障害(意識障害) / 腹水 / 呼吸困難

再発や末期で、放射線治療や抗がん剤治療などが行われますが、根治は困難です。
そのため末期症状が現れた場合、このまま治療を継続するか、緩和ケアを優先するかなどの選択が必要になります。

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