胆道がん ステージごとの生存率

胆道は、肝臓で作られた胆汁を十二指腸まで送り届ける道です。そのため、「胆管」「胆嚢」に分けられます。がんがどの箇所に発生するかによって、治療法なども異なってきます。

また、初期症状は無症状なケースが多いため、少しでも黄疸・腹痛などの症状が見られた場合は、医師へ相談することをお勧めします。早期発見・治療は根治への一番の近道なのです。

5年生存率 10年生存率
ステージI 60.2 % 54.8 %
ステージII 27.2 % 21.7 %
ステージIII 15.7 % 8.9 %
ステージIV 2.8 % 3.2 %

◼︎ 胆管がんステージ1期

1期

  •  
  • がんが胆管の中・粘膜・筋層にとどまっている状態です。

5年生存率は60.2%、10年生存率は54.8%です。
初期症状が非常に乏しく、早期発見が難しいです。ですが、胆嚢がんよりは「黄疸」という皮膚や白目の部分が黄色くなる症状が早い段階で現れやすいです。

主な治療法は、外科手術による切除です。術前に胆管炎症や胆道狭窄などによって障害がある場合は、胆道ドレナージや門脈塞栓術を先に行う場合があります。また、転移しやすい特徴があるため、術後に化学療法が選択されるケースもあります。

◼︎ 胆管がんステージ2期

2期

  •  
  • がんが胆管の壁内にとどまっているが、近傍のリンパ節転移が認められる、またはがんが筋層を超えているが壁内にとどまっている状態のいずれかです。

5年生存率は27.2%、10年生存率は21.7%です。
症状が乏しいために発見が遅れがちです。ですが、主な症状として、黄疸、腹部膨満・腹部の痛み・吐き気・発熱などがあげられます。

主な治療は、外科手術による切除です。1期同様に、肝障害などが起こっている場合は、胆道ドレナージや門脈塞栓術を先に行い、術後には化学療法が選択されるケースが多いです。

◼︎ 胆管がんステージ3期

3期

  •  
  • がんが胆管外へ露出している状態、もしくは壁内にとどまっているが、やや遠方のリンパ節に転移が認められる状態のいずれかです。

5年生存率は15.7%、10年生存率は8.9%です。
主な症状は、やはり「黄疸」です。この他にも、白色便、全身の疲労感、食欲不振などがあげられます。

治療法は、外科手術による切除が可能な場合は、1〜2期と同様になります。外科手術が不適応な場合は、化学療法が中心となります。場合によっては、胆道ドレナージや胆道ステントが選択されるケースもあります。

◼︎ 胆管がんステージ4a〜4b期

4a期

  • ・4a期
  • 隣接臓器に直接浸潤している状態、もしくは大動脈周囲のリンパ節など、遠方のリンパ節に転移が及んでいる状態のいずれかです。
    主な症状は、黄疸が進み全身にかゆみが生じたり、腹痛やしこりが感じられるようになります。この他に、体重減少、食欲低下、倦怠感などもあげられます。

4b期

  • ・4b期
  • がんが胆管外へ露出している状態、もしくは壁内にとどまっているが、やや遠方のリンパ節に転移が認められる状態のいずれかです。
    4b期では遠隔転移も認められるため、転移先の症状も現れます。また肝機能障害も進んでいることもあり、黄疸による全身のかゆみ、白色便、発熱、体重減少、倦怠感など多くの症状が現れます。

5年生存率は2.8%、10年生存率は3.2%です。

4a期で外科手術が適応される場合、1〜3期同様に肝障害などが起こっている場合は、胆道ドレナージや門脈塞栓術を先に行い、術後には化学療法が選択されるケースが多いです。

一方、手術不適応な場合では、化学療法を中心とし、場合によっては、胆道ドレナージや胆道ステントが行われます。また、がんによる症状がひどい場合には、緩和ケアが選択されるケースもあります。

4b期は遠隔転移が認められるため治療法は、化学療法や放射線療法が中心となります。場合によっては、胆道ドレナージや胆道ステントが行われます。
また、がんによる症状がひどい場合や、化学療法などの根治目的の治療に体が耐えられない状況などでは、症状や進行抑制などを目的とした延命治療である、緩和ケアが選択されるケースもあります。

◼︎ 胆のうがんステージ1期

1期

  • がんが胆嚢壁の粘膜や筋層にとどまっており、リンパ節転移が認められない状態です。

5年生存率は60.2%、10年生存率は54.8%です。
症状は、初期段階では無症状な場合が非常に多いです。進行するにつれて黄疸などの症状が現れてきます。

主な治療法は、外科手術による胆嚢摘出術です。状況によってはリンパ節郭清、肝臓・胆管・膵臓・十二指腸・他臓器など、同時に切除する場合もあります。
術前に胆管炎症や胆道狭窄などによって肝機能障害がある場合は、胆道ドレナージや門脈塞栓術を先に行う場合があります。

◼︎ 胆のうがんステージ2期

2期

  • がんが胆嚢壁内にとどまっているが、近傍のリンパ節転移が認められる状態、またはがんが筋層を超えるが、壁内にとどまっている状態のいずれかです。

5年生存率は27.2%、10年生存率は21.7%です。
症状はほぼ1期と同様に無症状な場合が多いです。

また、治療法に関しても同様で、外科手術による胆嚢摘出術がメインとなります。術前に胆管炎症や胆道狭窄などによって肝機能障害がある場合は、胆道ドレナージや門脈塞栓術を先に行う場合があります。

◼︎ 胆のうがんステージ3期

3期

  • がんが胆嚢外へ露出するもの、もしくは壁内にとどまるが、やや遠方のリンパ節転移が認められる状態のいずれかです。

5年生存率は15.7%、10年生存率は8.9%です。
主な症状は「黄疸」です。この他にも、白色便、全身の疲労感、食欲不振などがあげられます。

治療法は、外科手術適応であれば胆嚢切除が第一選択肢となります。外科手術が不適応な場合は、化学療法が中心となります。場合によっては、胆道ドレナージや胆道ステントが選択されるケースもあります。

◼︎ 胆のうがんステージ4a〜4b期

4a期

  • ・4a期
  • がんが胆嚢以外の隣接臓器(肝臓・胆管)に直接浸潤があり、もしくは大動脈周囲のリンパ節など遠方のリンパ節に転移が及ぶ状態です。
    主な症状は、黄疸が進み全身にかゆみが生じたり、腹痛やしこりが感じられるようになります。この他に、体重減少、食欲低下、倦怠感などもあげられます。

4b期

  • ・4b期
  • 隣接臓器に直接浸潤しており、遠隔転移が認められる状態です。
    4b期では遠隔転移も認められるため、転移先の症状も現れます。また肝機能障害も進んでいることもあり、黄疸による全身のかゆみ、白色便、発熱、体重減少、倦怠感など多くの症状が現れます。

5年生存率は2.8%、10年生存率は3.2%です。

4a期で外科手術が適応される場合、1〜3期同様に肝障害などが起こっている場合は、胆道ドレナージや門脈塞栓術を先に行い、術後には化学療法が選択されるケースが多いです。

一方、手術不適応な場合では、化学療法を中心とし、場合によっては、胆道ドレナージや胆道ステントが行われます。また、がんによる症状がひどい場合には、緩和ケアが選択されるケースもあります。

4b期では遠隔転移が認められるため治療法は、化学療法や放射線療法が中心となります。場合によっては、胆道ドレナージや胆道ステントが行われます。
また、がんによる症状がひどい場合や、化学療法などの根治目的の治療に体が耐えられない状況などでは、症状や進行抑制などを目的とした延命治療である、緩和ケアが選択されるケースもあります。

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