膀胱がん ステージごとの生存率

膀胱がんは、症状が現れやすいこともあり、早期発見されることが多いがん種になります。そのため、初期段階で適切な治療が選択できるため、治療後の予後は比較的良好な傾向にあります。

ただし、再発率が高いがん種に部類しますので、治療後の定期検診などは必須だと言えます。

5年生存率 10年生存率
ステージI 90.6 % 83.7 %
ステージII 76.9 % 80.9 %
ステージIII 62.0 % 42.6 %
ステージIV 16.1 % 15.1 %

膀胱がん ステージ0〜1期

0期

  • ・0期
  • 非浸潤性の上皮内がん(Tis)、または乳頭状非浸潤がん(Ta)になります。
    このがんは膀胱内に多発することと、何度も再発することが特徴であり定期的に膀胱内を観察していかなければなりません。また、再発を繰り返すうちに、浸潤性がんへ性質変化することもあります。

1期

  • ・1期
  • がんが粘膜下結合組織の層まででとどまっている状態(T1)です。表在性膀胱がんになり、約60%の確率で再発します。治療後でも定期診察は重要です。再発しても、初期であれば内視鏡手術で治療が可能です。

5年生存率は90.6%で、10年生存率は83.7%です。非浸潤性のがんになります。
主な初期症状として、痛みのない血尿・排尿痛・下腹部の痛みなどが多くあげられますが、ほぼ無症状が多いです。そのため、何らかの健診などで偶然発見されるケースがあります。

治療は、内視鏡による経尿道的膀胱腫瘍切除術が一般的です。状況によっては、膀胱全摘除術とともに尿路変更術などの外科手術や、BCGなどの抗がん剤を膀胱内に注入するなどの、他の選択肢が選ばれるケースもあります。

膀胱がん ステージ2期

2期

  • がんが膀胱の筋肉層の中間あたりにとどまっている状態(T2a)、または筋肉層の外側を超えて中間まできている状態(T2b)のいずれかです。浸潤性がんのため、1〜2年の間に再発する確率が非常に高いです。

5年生存率は76.9%で、10年生存率は80.9%です。
主な症状は1期と同様で、何らかの健診などで偶然発見されるケースがあります。

主な治療法は、膀胱全摘除術とともにリンパ節郭清術・尿路変更術・化学療法の併用などが選択されます。場合によっては、放射線療法も併用されることもあります。

膀胱がん ステージ3期

3期

  • 膀胱の筋肉層を越えて、周辺の脂肪組織に広がっている状態ですが、顕微鏡による確認ができる状態(T3a)、もしくは筋肉層を越えて周辺の脂肪組織に広がり、目視で確認できる状態(T3b)のいずれかです。浸潤性がんのため、1〜2年の間に再発する確率が非常に高いです。

5年生存率は62.0%で、10年生存率は42.6%です。
主な症状は、痛みのない血尿・排尿痛・下腹部の痛みや、水腎症によって引き起こされる背中の鈍痛などがあげられます。

治療法は2期と同様となり、場合によっては、放射線療法も併用されることもあります。

膀胱がん ステージ4期

4期

  • がんが隣接している臓器(前立腺・精嚢・子宮・膣など)に広がっている状態(T4a)、または骨盤壁や腹壁などに広がって遠隔転移が認められる状態(T4b)のいずれかです。浸潤性がんのため、1〜2年の間に再発する確率が非常に高いです。

5年生存率は16.1%で、10年生存率は15.1%です。
直腸など近くの臓器に浸潤が認められた場合や、肺などへ遠隔転移がある状態であるため、さまざまな症状が現れます。
中でも転移しやすい箇所は、肺・肝臓・骨です。

末期まで進んだ際に多くみられる症状として、背中の鈍痛があげられます。これは、尿管口が塞がれることによって引き起こされる「水腎症」が原因です。

基本的な治療は、膀胱全摘手術・化学療法・放射線療法などが行われます。ただし、がんによる症状がひどい場合には、症状の緩和・延命目的の緩和ケアが中心となります。

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