膀胱がんの主な治療方法

外科療法が中心で行われます。表在性がんの場合は内視鏡で行う手術になり、浸潤性がんの場合は開腹しての手術が主です。また、病変や患者さんの状態により抗がん剤治療や放射線療法が選択されます。

外科療法にて膀胱を全摘した場合、尿道も摘出されます。そのため、新たに尿路を再建しなければなりません。その場合、腹部に排尿口をつくる尿路変更術が行われます。

◼︎ 膀胱内注入療法(BCG・抗がん剤の膀胱内注入)

膀胱の上皮内がんは内視鏡で完全切除することが難しいため、治療においての第一選択になります。BCG膀胱内注入療法で膀胱粘膜全体へ治療を行った場合、約70%程度のがん消失が見込まれます。

その他、抗がん剤(アドリアマイシン、マイトマイシン)を膀胱内に注入することもあり、通常、週1回膀胱内に注入し、それを計6~8回行います。

◼︎ 膀胱全摘除術

BCG膀胱内注入療法が無効な場合に必要な治療法です。全身麻酔を行い骨盤内のリンパ節と膀胱全体の摘出、男性の場合は、前立腺、精嚢、女性の場合は子宮を同時摘出します。また、尿路も合わせて切除することもありますので、尿路再建が必要です。

膀胱全摘除術

◼︎ 経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-BT)

表在性の膀胱がんに適応します。膀胱内に尿道から特殊な内視鏡(膀胱鏡)を挿入し病巣部を高周波の電流を流し削るように切除しています。

手術時間は1時間程度で、術後3〜4日程度の入院が必要です。術後は安静に保つ目的で、自然に尿を体外へ誘導するため膀胱内に管(カテーテル)を留置します。通常翌日に抜去しますが、状況によっては数日間留置します。

TUR-BT

◼︎ 化学療法

肝臓、肺、骨に遠隔転移している場合、根治が難しく化学療法が中心になります。しかし、長期生存することが厳しい状況のため、患者さんのQOLの改善に重点をおき、痛みの軽減や血尿のコントロールが行われます。その際、放射線療法が用いられる場合があります。

各治療法

◼︎ 膀胱 上皮内がん

膀胱内注入療法(BCG・抗がん剤の膀胱内注入) / 膀胱全摘除術

◼︎ 表在性膀胱がん

・経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-BT) / 膀胱内注入療法(BCG・抗がん剤の膀胱内注入)

◼︎ 浸潤性膀胱がん

・化学療法 / 膀胱全摘除術

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