脳腫瘍の生存率

脳腫瘍のみならず、どのがん種でも言えますが、組織型・ステージ・年齢・全身状態などで余命は左右されますので、下記の数字はあくまで目安となります。

【 小児 】 髄芽腫

髄芽腫

悪性度の高い脳腫瘍で、5年生存率は約58%と報告されています。
主な症状は、閉塞性水頭症による頭痛、嘔気、嘔吐、ふらつきなどです。

治療法は、外科手術です。術後に放射線療法と化学療法が行われます。

【 小児 】 星細胞腫

星細胞腫

5年生存率は、最も悪性のグレード4では10%以下です。比較的大人しいタイプのグレード2であれば、5年生存率は約60~70%となります。

主な症状として、朝方に頭痛が起こり嘔吐すると治る、ふらつき、異常な眠気などです。
基本治療は、外科手術です。摘出できない場所では、化学療法が選択されます。お子さんが大きくなった時点で放射線療法が行われるケースもありますが、認知機能の低下を招く恐れがあります。

【 小児 】 上衣腫

上衣腫

脳腫瘍のなかでは比較的に予後が良好で、5年生存率は60%程度となりますが、時に脳脊髄液を介して播種性に転移をすることがあります。

症状は発生部位によって異なりますが、頭痛、痙攣、水頭症などがあります。
主な治療は、外科手術が第一選択です。ついで、術後に放射線療法や化学療法が選択される場合があります。

【 小児 】 頭蓋咽頭腫

頭蓋咽頭腫

5年生存率は約95%程度です。しかし、放射線治療後の再燃(再発)や、腫瘍の取り残しによる再燃(再発)が多いという特徴があります。

主な症状は、視覚障害、成長障害、水頭症などです。治療法は崖手術が第一選択です。
全摘出が困難な場合は、放射線療法が行われますが、認知機能の低下を招く可能性があります。

【 小児 】 胚細胞腫瘍

胚細胞腫瘍

5年生存率では85%が得られていますが、遠隔転移を有する場合の5年生存率は60%となります。

症状は発生部位によって異なりますが、視機能低下、成長ホルモン欠乏、水頭症、頭痛・嘔吐、意識障害などです。
組織型によって予後が変わるため、異なった治療法が選択されます。基本的に外科手術は第一選択となります。組織型によって、化学療法や放射線療法などが使われます。

【 小児 】 視神経膠腫

視神経膠腫

手術で全摘が可能であれば極めて予後が良いです。
ですが、病変が視交叉部に広がった場合、摘出手術が選択されます。

しかし、手術することで両眼ともに失明するような場合は、手術により診断をつけ、放射線療法や化学療法を中心に行います。

【 小児 】 脈絡叢乳頭腫

脈絡叢乳頭腫

比較的予後の良好な腫瘍で、治療後の回復をある程度望むことができます。
治療の第一選択は、外科手術です。亜全摘出であっても再増大しないことがあり、術後の経過も良好です。
脈絡叢乳頭腫がたとえ周囲脳に浸潤している所見を呈していても、予後は不良とは言えません。

主な症状は、水頭症、頭囲の異常増大、慢性的な嘔吐、活動性の低下などです。

【 小児 】 脳幹部神経膠腫

脳幹部神経膠腫

放射線照射により一時的な腫瘍の縮小効果は得られますが、治療効果は極めて不良で、1年生存率は50%程度です。
主な症状として、頭痛、吐き気、手・足の麻痺、ふらつきなどです。

治療の第一選択は、外科治療です。限局型は摘出も可能だと言われています。問題は、悪性のびまん性タイプです。放射線の単独治療のみとなり、悪性脳腫瘍の中でも最も治療が難しいと言われています。

【 成人 】 星細胞腫

星細胞腫

5年生存率は、最も悪性のグレード4では10%以下です。比較的大人しいタイプのグレード2であれば、5年生存率は約60~70%となります。

局所症状として、しびれ、脱力、見えづらいなどの視野障害、うまく話せないなどの失語症などです。このほかに、痙攣、頭痛、吐き気。嘔吐、意識障害、水頭症などもあります。

基本治療は、外科手術です。ただし、高齢者の場合は、緩和ケアを選ぶ場合があります。

【 成人 】 膠芽腫

膠芽腫

1年生存率で約51%、3年生存率では約13%、5年生存率では約7%程度となります。脳腫瘍の中では最も予後が悪く、全ての悪性腫瘍と比べても最も予後が悪い部類に入ります。

主な症状に、頭痛、嘔吐、痙攣、意識障害などがあります。基本治療は、外科手術が第一選択となり、可能な限り摘出します。術後は放射線療法と化学療法が行われます。

【 成人 】 脳室上衣腫

脳室上衣腫

5年生存率は、全摘出できた場合で51~75%、全摘出できなかった場合の5年生存率は21~47%です。

主な症状は、水頭症、頭痛、嘔吐、意識障害などです。治療は、外科手術による全摘出が目標です。完全摘出できなかった場合は、放射線療法が行われます。

【 成人 】 悪性乏突起細胞腫

悪性乏突起細胞腫

5年生存率は約80%強ですが、悪性度の高い退形成性乏突起膠腫の場合の5年生存率は約40%程度です。

最も多い症状は、頭痛、痙攣、嘔吐、片麻痺などです。
治療法は、外科手術で摘出できるところまで摘出します。できなかった場合は、放射線療法などが行われます。

【 成人 】 髄芽腫

髄芽腫

5年生存率は約58%程度です。
主な症状は、水頭症、頭痛や嘔吐などの頭蓋内圧亢進症状などです。

治療は第一選択として外科手術で、腫瘍全摘出または亜全摘出術を行います。術後に、化学療法と放射線療法も行われます。

【 成人 】 髄膜腫

髄膜腫

最も多い良性の腫瘍です。全摘出ができた場合でも、5年後の再発が30%〜50%の確率で起こると言われています。

良性で症状がない場合は、無治療で放っておくケースが多いです。大きくなると脳を圧迫してしまい、頭痛、ふらつき、痙攣などが起きます。
症状がなくても周辺に脳浮腫が目立つ場合は、手術で摘出する場合があります。

【 転移性脳腫瘍 】

原発巣から脳へ転移したもので、予後はあまり良くありません。主な症状として、頭痛、麻痺、しびれ、痙攣、うまく話せないなどです。

治療は主に、原発巣に応じた治療法になりますが、QOLをできるだけ維持・向上させることを目的として緩和ケアが行われます。

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