乳がんとは・・・

乳腺組織から発生するがんを乳がんと呼びます。種類として、乳管から発生したがんを乳管がん、小葉から発生したがんを小葉がんと呼び、乳がんの発生割合では乳管がんが多くみられます。

また、乳がんの中でも特殊なタイプである「乳房パジェット病」は乳がん全体の1%未満にあたります。乳腺組織は女性に多くありますが、男性にも存在するため、男性の場合でも乳がんは発生します。

乳がんの原因

女性ホルモンが深く関わり、以下のような場合に発症しやすいと言われています。

初経が早い / 閉経が遅い / 出産経験がない / 初産の年齢が高い / 授乳歴がない

更年期障害に使用するホルモン療法は、薬の内容や投与期間によっては乳がんの発症率が高まると言われています。
更年期障害でホルモン療法を行う場合や治療中は、乳がん検診を行うことが必要です。

乳がんの症状

乳がんの代表的な症状 しこり

代表的な症状はしこりです。腕をあげた際に乳房の形が異常であったり、左右の大きさが違う、皮膚が硬いなどがあります。乳がんは脇下のリンパ節に転移しやすく、脇下に違和感が出ることもあります。

乳頭から分泌される分泌液に、血液が混ざっている場合も注意が必要です。がん以外の病気も考えられるため、茶褐色のような分泌液が出た場合はすぐに病院を受診しましょう。男性の乳がんの場合は、乳房の異常発達がみられます。

乳がんの検査・診断

下記内容の検査を行います。音波検査とマンモグラフィ、それぞれでしか確認できない乳がんもあるため、通常は両方の検査を行います。その上で必要な場合は、MRI、CT、生検を行い確定診断されます。

  • 視触診
  • マンモグラフィ
  • 超音波検査
  • 細胞診検査
  • センチネルリンパ節生検

乳がんの治療方法

診察ガイド

乳がんの主な治療法 乳房温存手術 / 全乳房切除術 / リンパ節郭清 / 放射線療法 / 化学療法 / ホルモン療法 / 分子標的薬

治療方法は乳がんのステージによって異なります。

乳がんの生存率

  • ステージ0期 : 非浸潤がんの生存率は約95%
  • ステージ1期 : 浸潤がんの5年生存率は、約90%
  • ステージ2a〜2b期 : 浸潤がんの5年生存率は、約80%
  • ステージ3a期 : 浸潤がんの5年生存率は、約65%
  • ステージ3b期 : 浸潤がんの5年生存率は、約30%
  • ステージ3c期 : 浸潤がんの5年生存率は、約25%
  • ステージ4期 : 5年生存率は、約10%

乳がんの転移・再発・末期

最初の術後2~3年で再発という形で発見されることが多いですが、5~10年以上経ってから見つかることもあります。悪性度にもよりますが、遠隔転移を伴っていない局所再発であれば、根治を目指すことが可能になります。

遠隔転移が見つかった場合は末期と同様の治療となり、がんの進行を抑えたり、症状を和らげるなどしてQOLを保ちつつ、がんと共存するための薬物療法が中心となります。

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