腎臓がん ステージごとの生存率

腎臓がんの治療成績は比較的がんの中でも良い方だと言えます。特に、早期発見・治療ができた場合には、100%に近い生存率になっているのです。

ただ、腎盂・尿管がんの場合は、特に膀胱への再発リスクが非常に高いため、術後のフォローや経過観察は非常に重要になります。

5年生存率 10年生存率
ステージI 97.5 % 93.0 %
ステージII 83.0 % 74.4 %
ステージIII 70.0 % 57.3 %
ステージIV 18.1 % 13.3 %

◼︎ 腎臓がんステージ1期

1期

  •  
  • 腫瘍が腎臓にとどまり7cm以下の状態です。

5年生存率は97.5%、10年生存率は93.0%です。
症状はほぼ分かりません。そのため、検診などで症状がないまま発見される場合が多いです。

主な治療は手術です。近年では免疫療法と分子標的治療が広く行われています。直径4cmまでの大きさは手術により治療成績が良くなっていますが、5cmを超える大きさは予後が悪いとされています。

通常、5年再発しなければ完治とみなされますが、腎臓がんは10年経過してから再発する事例もあるため、長期経過観察が重要です。

◼︎ 腎臓がんステージ2期

2期

  •  
  • 腫瘍が腎臓にとどまり7cmを超える状態です。

5年生存率は83.0%、10年生存率は74.4%です。
症状はほぼ無症状のため、検診などで発見されることが多いです。特徴的な症状としては、血尿、腹部のしこり、わき腹の痛みなどがあげられます。

治療の第一選択は、手術です。免疫療法、分子標的治療が選択される場合もあります。直径4cmまでの大きさは手術により治療成績が良くなっていますが、5cmを超える大きさは予後が悪いとされています。再発に関しては、1期と同様です。

◼︎ 腎臓がんステージ3a〜3b期

3a期

  • ・3a期
  • 脂肪組織まで及んでいるが、ゲロタ筋膜は超えていない状態です。

3b期

  • ・3b期
  • 脂肪組織まで及んでいるがゲロタ筋膜は超えておらず、所属リンパ節に1個の転移が認められる状態です。

5年生存率は70.0%、10年生存率は57.3%です。
主な症状として、血尿、腹部のしこり、わき腹の痛みがあります。2期よりも痛みなどは強く出ていることが多いです。リンパ節転移がある場合には、食欲不振、体重減少、貧血、発熱などがみられる場合もあります。

腎臓がんは抗がん剤や放射線が効きにくいため、外科療法で全切除できなかった場合は、免疫療法や分子標的薬が活用されます。症状がひどい場合は、緩和・延命目的の緩和ケアが行われます。

◼︎ 腎臓がんステージ4a〜4b期

4a期

  • ・4a期
  • ゲロタ筋膜は超えて広がっている、もしくは副腎まで及んでいる状態で所属リンパ節に1〜2個以上の転移が認められる状態です。

4b期

  • ・4b期
  • 腎臓周辺組織・臓器に浸潤、遠隔転移が認められる状態です。遠隔転移は特に、肺・骨・肝臓・脳などに起こりやすいです。

5年生存率は18.1%、10年生存率は13.3%です。
症状は、血尿、腹部の痛みやしこり、体重減少や食欲不振、そして転移先の症状などが現れます。

外科手術が最も有効な治療法ですが、手術不適応や取り残しの可能性などがある場合では、免疫療法(インターフェロン)や分子標的薬が選択されるケースもあります。
ただし、がんによる症状がひどい場合においては、緩和や延命目的の緩和ケアが行われることもあります。

◼︎ 腎盂・尿管がんステージ0期

0期

  • 表在性の非浸潤がんです。予後はとても良好ですが、膀胱内再発が多いため定期検診は必須です。

5年生存率は、約100%近くまであります。
初期の中でも最も初期の段階ですので、症状はほぼありません。何らかの検査によって偶然発見されるケースが多いです。

腎機能が低下していて、腎臓を温存した場合は再発の恐れがあるため、術後に抗がん剤での治療や経過観察が必要となります。
膀胱内に再発した際、多くの場合は内視鏡による手術で対応可能です。

◼︎ 腎盂・尿管がんステージ1期

1期

  • 上皮下結合組織に浸潤する腫瘍です。

5年生存率は97.5%、10年生存率は93.0%です。
肉眼でわかる血尿です。ですが、初期ということもあり、血尿が続くことがないために見逃されるケースが多いです。

がんが、尿管のみのある場合は「尿管部分切除」が選択されることがあります。
浸潤がんで転移がある場合の治療は「腎尿管全摘除術+膀胱部分切除術」や周囲のリンパ節郭清など、状況に合わせて変化していきます。術後は、再発予防の目的で化学療法を行ったり、経過観察が必要になります。

◼︎ 腎盂・尿管がんステージ2期

2期

  • 筋層に浸潤する腫瘍です。

5年生存率は70.0%、10年生存率は57.3%です。
肉眼でわかる血尿です。がんが進行すると、水腎症、腰痛、背中の痛み、脇腹の痛みなどが現れます。尿管結石と似た痛みを持っており、強い痛みがあったり消えたりを繰り返し、排尿痛や頻尿なども現れるケースもあります。

がんが、尿管のみのある場合は「尿管部分切除」が選択されることがあります。
浸潤がんで転移がある場合の治療は「腎尿管全摘除術+膀胱部分切除術」や周囲のリンパ節郭清など、状況に合わせて変化していきます。術後は、再発予防の目的で化学療法を行ったり、経過観察が必要になります。

◼︎ 腎盂・尿管がんステージ3期

3期

  • がんが筋層を超えて、周囲の脂肪組織に浸潤している状態です。

5年生存率は70.0%、10年生存率は57.3%です。
肉眼でわかる血尿です。がんが進行すると、水腎症、腰痛、背中の痛み、脇腹の痛みなどが現れます。尿管結石と似た痛みを持っており、強い痛みがあったり消えたりを繰り返し、排尿痛や頻尿なども現れるケースもあります。

主な治療は「腎尿管全摘除術+膀胱部分切除術」や周囲のリンパ節郭清など、状態に合わせて検討されていきます。術後は、再発予防の目的で化学療法が選択されます。

◼︎ 腎盂・尿管がんステージ4期

4期

  • 周辺組織・臓器に浸潤、遠隔転移が認められる状態です。遠隔転移は特に、肺・骨・肝臓・脳などに起こりやすいです。

5年生存率は18.1%、10年生存率は13.3%です。
遠隔転移もあるため、さまざまな症状が現れます。治療法も、転移先に合わせた方法が選択されることになりますが、手術は適用外となり化学療法が選択されます。

また、がんによる症状がひどい場合は、症状の緩和・延命目的の手術・化学療法・放射線療法などの「緩和ケア」が選択されることもあります。

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