腎臓がんの主な治療方法

外科手術が基本治療となり、次いで免疫療法が用いられます。他がん種では基本となっている抗がん剤や放射線治療はあまり治療例がありません。

<理由として、腎細胞がんに対しては抗がん剤や放射線治療はほとんど有効ではないとされているためです。

◼︎ 外科療法

腎細胞がんに対しては病巣の大きさに関わらず腎臓とその周辺組織を全摘出する方法がとられてきました。腎臓を一つ摘出しても、残った腎臓が2つ分の働きをすることが確認されているためです。

原発巣が大きい場合には、動脈塞栓術を行なってから手術を行うこともあります。腎臓に入る血管を塞いで腫瘍への血液供給を絶ち、腫瘍サイズを小さくして手術を行います。

原発巣を取り除くことで、転移した他臓器の治療をすることが可能になります。しかし近年では腎臓を部分摘出する方法もとられています。

画像診断の進歩により小さな病巣も発見しやすくなったため、腎臓を全摘出する必要がなくなりました。腎臓を全摘出する場合と部分摘出する場合との再発率や生存率を比較した場合に、数値に差がないことが分かってきたためです。

部分的切除の場合は内視鏡手術も手段として挙げられます。

◼︎ 免疫療法

術後の補助療法や転移がある場合に、免疫療法が使用されます。腎細胞がんにはインターフェロンやインターロイキンが効果的とされています。

外科療法と免疫療法の組み合わせで、進行した腎細胞がんの治療成績を向上させるという可能性もあり、今後の研究が期待されている組み合わせです。

腎盂・尿管がんの主な治療法

手術

腎盂・尿管がんは腎細胞がんと同じく外科療法が中心となりますが、腫瘍の進行度によって治療法が異なります。

◼︎ 腎盂、尿管内にとどまっている早期の表在がん

外科療法では腎臓・尿管・膀胱の一部を摘出する腎尿管全摘除術の適用が一般的です。腎盂・尿管・膀胱は尿路上皮に覆われているため、尿管などの組織を残すと将来的に尿管がんが発生する恐れがあるためです。

がんが尿管の一部のみにある場合や、腎機能が低下した場合には腎臓を温存する方法もとられます。

◼︎ 腎盂、尿管内にとどまっているが少し浸潤している浸潤がん

上記の表在がんと同じ腎尿管全摘除術で切除し、周囲のリンパ節も同時に切除します。転移がない場合でもがんが進行している場合は、手術前に抗がん剤を使用してがんを縮小させてから手術を行います。

◼︎ 転移のある進行がん

他臓器に転移が認められた場合は外科療法は適用とならず、抗がん剤での治療となります。 表在がんの治療成績は良いとされていますが、膀胱内に再発しやすいというデータもあります。
浸潤がんの場合は転移することが多く、術後は抗がん剤で再発を抑える治療を行います。

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