白血病の生存率

現在では化学療法・造血幹細胞移植・支持療法の進歩により、完治することも可能ながんになりつつあります。そのためには、早期発見し、できるだけ早い対応をすることが重要になります。

ただし、生存率に関しては、白血病の種類や行った治療法により大きく異なってきますので、下記でご紹介します生存率はあくまでも目安としてお考えください。

種類 生存率/年 完全寛解率
急性骨髄性白血病 47 % /5年 79 %
急性前骨髄球性白血病 86 % /7年 95 %
急性リンパ性白血病 28 % /4年 81 %
治療関連 白血病 40 % /3年 75 %

◼︎ 急性骨髄性白血病(AML)

AML

  • 白血球の一種になる骨髄芽球と呼ばれる未熟な血液細胞に、遺伝子異常が起きたことで白血病細胞へと豹変し、異常増殖している状態です。ステージの指標はありませんが、全身に広がっていることを意味しているため、最も進んだステージⅣに相当します。
    急性骨髄性白血病の一種である「急性前骨髄球性白血病(APL)」は、前骨髄球ががん化する白血病で、非常に出血を招きやすい特徴があります。

急性骨髄性白血病(AML)の完全寛解率は79%で、5年生存率は47%です。
また、急性前骨髄球性白血病(APL)の完全寛解率は95%で、4年生存率は86%になります。

初期症状として、出血が止まりにくい、青アザできやすいなどの易出血症状や、倦怠感・息切れなどの貧血症状などがあげられます。また症状がなくても、健康診断などの血液検査で発見されるケースもあります。

主な治療法の流れは、「寛解導入療法 → 地固め療法or造血幹細胞移植 → 寛解維持療法」の3段階に分けた治療が中心です。
特に白血病は、抗がん剤が有効です。化学療法の進歩によって、治療成績は年々向上していると言われています。ただし、大量の抗がん剤を使用するため、副作用を抑えるための支持療法が併用されます。

◼︎ 急性リンパ性白血病(ALL)

ALL

  • 白血球の一種になる未熟なリンパ球が、遺伝子異常が起きたことで白血病細胞へと豹変し、異常増殖している状態です。
    骨髄中に、白血病細胞が25%以上みられる場合に診断されます。
    未治療(治療前)・寛解(治療後に白血病細胞がほぼ消失した状態)・再発(寛解後に白血病細胞が再び現れた状態)・不応性(治療しても白血病細胞が残った状態)のいずれかで病型が分けられ、治療方針が決定されます。

急性リンパ性白血病(ALL)の完全寛解率は81%で、7年生存率は28%です。
進行が早いこともあり症状が急に現れるケースが多いです。そのため、早期診断・治療が非常に大切になります。

主な症状は2タイプで、造血機能障害によって起こる、貧血、息切れ、動悸、倦怠感、青アザなどの出血傾向、発熱などがあります。もう一つは、白血病細胞が臓器浸潤したことで肝臓や脾臓の腫れによっての、腹部膨満、腹部の痛み、歯肉腫脹や、中枢神経系の浸潤では、頭痛、吐き気・嘔吐などがあります。

基本的な治療方針は、急性骨髄性白血病とほぼ同じで、化学療法が中心となります。

慢性骨髄性白血病(CML)

CML

  • 慢性白血病とは急激に発症する急性白血病とは違い、がん化した白血球の増加がゆっくりと進むのが特徴です。
    慢性期・移行期・急性転化期に分けることができ、治療方針がそれぞれ異なります。場合によっては「造血幹細胞移植」などが必要になるケースもあります。

イマチ二ブ(グリベック)などの治療を継続した状態での、5年生存率は約90%です。

初期症状はほぼ現れないため、健康診断などの血液検査で偶然発見されるケースが多いです。自覚があるとしたら、脾臓の腫れによっての腹部膨満です。
進行した場合は急性白血病と同様、倦怠感、体重減少、腹部膨満感、腹痛、発熱、出血、貧血などが現れます。

分子標的治療薬であるイマチニブ(グリベック)により、長期生存率が飛躍的に向上しました。イマチニブの効きにくいタイプでも、ニロチニブやダサチニブ、インターフェロン注射などの選択肢もあり、生存率は年々向上しています。

◼︎ 慢性リンパ性白血病(CLL)

CLL

  • 急速に進行する急性白血病とは違い、白血球の一つである成熟した小型のBリンパ球が白血病細胞と化し、ゆっくりと増殖していきます。そのスピードは約5〜20年と言われていることもあり、経過観察のみの場合もあります。そのため、急性転化することはほぼありません。
    血液中の白血病細胞であるリンパ球数が5,000/μL以上の他に、血液中のリンパ球数が5,000/μL未満でも白血病細胞が骨髄浸潤することで、赤血球・白血球・血小板の減少が認められた場合に診断されます。

慢性骨髄性白血病と同様に、初期症状はほぼ現れないために、健康診断などで血液検査によって偶然発見されるケースが多いです。症状がある場合は、倦怠感、食欲不振、寝汗、微熱、体重減少や、肺炎など感染症状が先に現れるケースもあります。

進行が進むと造血機能に障害が起こり、貧血や青アザなどの出血傾向が現れます。中でも、自己免疫性溶血性貧血と言われる極めて重度な貧血を起こす疾患や、日和見感染を併発する可能性が高いです。

主な治療法は、化学療法や分子標的治療が中心となり、ステージや状態によっては造血幹細胞移植などが選択されます。各治療を行うにあたり、支持療法も併用して行われることがほとんどです。

ステージ 基準 生存年数
0期(低危険度群) リンパ球増加のみ 14.5
I期(中間危険度群) リンパ球増加+リンパ節腫脹 9
II期(中間危険度群) リンパ球増加+脾腫または肝腫大 5
III期(高危険度群) リンパ球増加+貧血 2.5
IV期(高危険度群) リンパ球増加+血小板減少 2.5

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