白血病の主な治療方法

がん化した白血病細胞を排除し、正常な血液を作り出せる身体に戻すことが目標です。治療法や抗がん剤の種類は白血病の種類や病期によって異なります。

治療法

◼︎ 寛解導入療法

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2種類以上の抗がん剤を同時に内服または静脈に注入する方法で、多剤併用療法とも呼びます。この治療法は骨髄中の全白血病細胞の数を5%未満に減らすための治療法です。

◼︎ 地固め療法 ・ 強化療法(維持療法)

地固め療法は、完全寛解後は白血病細胞をさらに減少させるために抗がん剤で「地固め療法」を行います。白血病の根絶を目的に行います。

強化療法(維持療法)は、地固め療法に続く治療で、寛解状態を長期間維持させて再発を防ぎます。

◼︎ 造血幹細胞移植

造血幹細胞移植

強力な抗がん剤治療を行えば多くの白血病細胞が死滅しますが、正常な血液細胞まで死滅してしまいます。
すると血球が自己回復できなくなるため、大量の抗がん剤の使用、全身放射線照射、抗がん剤では効果が見られない、というような状況で選択されます。

◼︎ 中枢神経系の治療

中枢神経系の治療

急性リンパ性白血病は寛解後にも、中枢神経(脳や脊髄)などにがん細胞が潜んでいると言われ、地固め療法中に中枢神経の治療も行います。

髄腔内投与法 / 中枢神経に対する放射線照射

急性白血病の治療

診断された時点で全身的な病態になっています。白血病治療の最終目標はがん化した血球細胞を排除し、正常な血液に戻す・作り出すことのできる身体にすることが目標です。

◼︎ 急性骨髄性白血病 : 寛解導入療法、地固め療法、強化療法(維持療法)、造血幹細胞移植
◼︎ 急性リンパ性白血病 : 寛解導入療法、地固め療法、中枢神経系の治療、造血幹細胞移植

慢性白血病の治療

慢性白血病の中でも、慢性骨髄性白血病は症状の進行具合(慢性・急性など)によって治療法が異なってきます。

◼︎ 慢性骨髄性白血病

● 慢性期

現在では、非常に効果の高いイマチニブが登場し、分子標的薬の第一選択となりました。他にも、それぞれの抗がん剤を組み合わせて使用する場合や、造血幹細胞移植も行います。

● 急性転化

治療が非常に困難で、造血幹細胞移植を行なっても10%程度しか治癒しません。
イマチニブは急性転化期でも効果を発揮しますが、寛解期は2ヶ月〜半年程度です。そのため、造血幹細胞移植や急性白血病と同様の治療法を併用します。

◼︎ 慢性リンパ性白血病

根本治療はなく完治は困難ですが、日本では「シクロホスファミド」や「フルダラビン」での治療が中心です。併用として抗がん剤も使用されます。

他の白血病治療と異なり白血球数のコントロールだけではなく、リンパ節腫脹や脾腫の改善も行わなければいけません。また、慢性リンパ性白血病では造血幹細胞移植はほとんど例がないため、抗がん剤治療が中心となります。

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