肝臓がんの主な治療方法

切除手術、局所療法、肝動脈塞栓術が中心ですが、その中でも切除手術は最優先される治療法です。ですが、手術が可能な肝臓がんは約30%程度にとどまっています。

その原因には、下記のような内容があげられます。

  • 肝硬変の進行により肝細胞の再生能力が低下しているため切除できない
  • 肝臓がんそのものが進行しすぎているため   など・・・

とはいえ、日本で確立された高度な治療法があり、その治療成績も世界でトップの実績を誇っています。

◼︎ エタノール注入療法(PEIT)

がんにアルコールの一種である100%エタノールを注入し、がん細胞を壊死させる治療法で局所療法の一つです。適応条件は、がんが3cm以下でかつ3カ所以内、加えてコントロールできない腹水や出血がないこととされています。

◼︎ ラジオ波焼灼療法(RFA)

ラジオ波焼灼療法

1.5mmの電極をがんに挿入し、100℃に熱することで死滅させる治療法です。適応条件は、がんが3cm以下でかつ3カ所以内、加えてコントロールできない腹水や出血がないこととされています。

◼︎ 肝動脈塞栓術(TAE)

肝動脈塞栓術

肝臓がんの栄養を断ち壊死に追い込む治療法で、がんの個数に関係なく行うことができる治療法です。肝臓がんは肝動脈から栄養を受け増殖しますが、この肝動脈にゼラチンスポンジを注入して塞ぐとともに抗がん剤も注入し、がん細胞を壊死させます。

ステージごとの治療法

◼︎ ステージ1期

切除手術・エタノール注入・ラジオ波焼灼などが主な治療法です。肝硬変の進行度合いなど肝細胞の再生能力により検討されます。
切除手術によって術後、出血・胆汁漏・肝不全などの合併症の可能性もあるため、注意が必要です。

◼︎ ステージ2期

切除手術・エタノール注入・ラジオ波焼灼などが主な治療法です。肝硬変の進行度合いなど肝細胞の再生能力により検討されますが、基本は可能な限り切除手術を選択されます。
切除手術が難しく、がんが3cmを超え局所療法ができない場合は、肝動脈塞栓術が選択されます。

◼︎ ステージ3期

最優先で検討される治療は切除手術ですが、手術できない場合は肝動脈塞栓術が行われます。

◼︎ ステージ4期

遠隔転移の有無により治療法が異なります。遠隔転移が無い場合は、肝動脈塞栓術が行われます。遠隔転移がある場合は、全身化学療法が選択されます。
複数の抗がん剤が肝臓がんへの適応として認可されていますが、ほぼ効果がない状態が現状です。骨転移の疼痛緩和や脳転移に対して、放射線治療が行われる場合もあります。

胆管細胞がんの治療方法

中心は切除手術です。肝細胞がんで行われる局所療法や動脈塞栓術は、ほぼ有効ではありません。ですが、遠隔転移がある場合やリンパ節転移や周囲への浸潤がある場合は、周囲の血管や肝動脈を巻き込んでいることが多いため、手術はできません。

抗がん剤治療は、肝細胞がんに比べ効果が上がらない傾向にあり、現時点では標準的な投薬法が確立されていません。

転移性肝がんの治療方法

肝切除が最も成績が良い治療法とされ、優先して選択されます。ですが、転移性肝がんの広がり具合や原発巣の状態によって、切除できないケースも多くあります。その場合は抗がん剤治療が選択されます。

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