胆道にできた、がんになります。肝臓でつくられた胆汁(消化液)を十二指腸に至るまでの全ての経路を「胆道」と言います。
また、がんの発症部位により、「 肝内胆管がん 」と「 肝外胆管がん 」に分けられますが、一般的には肝外胆管がんを胆道がんと呼びます。
● 胆のうがん
胆のうから発生するがんです。肝臓と十二指腸をつなぐ胆のう管の中間地点に位置し、肝臓でつくられた胆汁(消化液)をためておく、袋状の臓器を胆のうと呼びます。
● 胆管がん
胆管にできたがんになります。肝臓と十二指腸をつなぐ長さ8センチほどの細い管で、肝臓でつくられた胆汁(消化液)を十二指腸へ流す役割をしているのが胆管です。
今日までにさまざまな研究がなされてきましたが、現状は胆道がんに関して、発症率が低いために、医学的に決定的要因は証明されていません。ですが、発症リスクを高めるであろう危険因子があります。
胆道がんの症状 | 黄疸 |
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胆道がんと胆管がんの症状の中で、最も特徴的なのは、黄疸です。
一方、胆のうがんは初期段階では自覚症状がほとんどなく、症状が現れて診断を受けた時には、既に進行がんであることが多いです。
胆道がんステージ1期:5年生存率は、約90%
胆道がんステージ2期:5年生存率は、約35〜45%
胆道がんステージ3期:5年生存率は、約15〜20%
胆道がんステージ4a〜4b期:5年生存率は、約5〜7%
*胆道がん、胆管がん、胆のうがんによっても、5年生存率が異なります。
胆道がんは、胆のうがんと胆管がんに分けられますが、胆のうがんの場合、初期であれば胆のう摘出によって約90%以上が根治し、再発することはありません。
胆管がんに関しては、胆のうがんと比較すると発見されやすいがんですが、胆管が細く、周囲にがん細胞が浸潤するスピードが速いため、進行がんで見つかることが多く、転移しやすいのが特徴です。