食道がん病期の進行度に応じての治療法

2018年7月16日(月)

日本において食道がんは、約半数が胸の中の食道中央付近から発生し、次いで1/4が食道の下部に発生している。

がんは食道の粘膜から発生し、外へと広がり気管・気管支や肺、大動脈、心臓など重要な臓器へと広がる。さらにはリンパ液や血液の流れに入み、腹部や首のリンパ節転移することもある。

食道がん治療に注目の抗腫瘍活性「フランDグルコース」

食道がんの治療は、各種検査の結果を総合的に評価し、進行度と全身状態から治療法を決めることになる。

病期の進行度に応じての治療法

治療方法

食道がんの発生部位と手術方法

食道がんの治療で最も標準的な治療法は手術であり、がんを含め食道を切除する。また同時にリンパ節を含む周囲の組織を切除する。

食道は頸部、胸部、腹部にわたり、部位によりがんの進行状況が異なってくるため、発生部位により、選択される手術術式が異なる。

部位&手術形式 手術方法
頸部食道がん がんが小さく頸部の食道にとどまり、周囲へ広がりがない場合は、喉と胸の間の頸部食道のみを切除し、切除した食道の代わりに、小腸の一部を移植し再建する。同時に移植腸管は血管を頸部の血管とつなぎ合わせることが必要。喉の近くまで広がったがんに対しては、頸部食道とともに喉頭を切除し、小腸の一部を咽頭と胸部食道の間に移植する。そして、気管の入口を頸部の最下端中央につくる。
胸部食道がん 原則的に、胸部食道を全部切除。同時に胸部のリンパ節を切除し、胸の中にある食道を切除。最近では、胸腔鏡を使い開胸せず食道を切除する方法も試みられているが、その有効性は検討段階である。開胸を行わずに、頸部と腹部を切開し食道を引き抜く術式もあるが、周囲のリンパ節は切除できない。
食道を切除後、胃を引き上げ残っている食道とつなぎ、食べ物の通る新しい道を再建する。胃が使えない場合には、大腸または小腸を使う。
腹部食道がん 胸部食道がんと同様、右側を開胸し、食道と周囲のリンパ節を切除する方法や、左側を開胸して食道の下部と胃の噴門部を切除する方法など、さまざまな方法が行われます。左側の開胸による手術は、胸部・下部食道がんで肺機能の悪い場合にも行われる。
バイパス手術 がんのある食道をそのまま残し、食べ物の経路を別につくる手術であり、胃を頸部まで引き上げ、頸部で頸部食道とつなぐ方法。食道と胃の間を、大腸などでつなぐこともある。この手術は、QOLの向上を目指したものであり、最近ではこれに代わり食道内挿管法が行われる。

食道がんのステージと治療方法

ステージ5年相対生存率次の治療のいずれかを選択
ステージⅠ86.0%・外科治療
・化学放射線療法
ステージⅡ51.9%・外科治療
・外科治療と化学療法または化学放射線療法の併用療法
・化学放射線療法
ステージⅢ26.4%
ステージⅣ12.2%・抗がん剤治療
・化学放射線療法
・放射線治療
・痛みやほかの苦痛に対する症状緩和を目的とした治療

ある程度進行した場合、外科治療、放射線治療、化学療法を組み合わせ、特徴を生かしながら相乗効果を出すための集学的治療が行われる。

その中でも手術と化学療法との組み合わせの場合、ステージIIからIIIの進行食道がんに対しては、これまでは手術治療のみだったが、再発する症例が多いために、術前や後に化学療法が用いられている。

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2015年、2016年の日本癌学会で示された肝臓がんへの新たなアプローチ

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食道がんの発生原因とされているものは喫煙や度重なる炎症など様々だが、それはあくまできっかけに過ぎない。それにより遺伝子に傷がつき、修復されずがん化し、それが抑制されずに増殖することでがんが発症する。

つまり食道がんを発症する前後に関わらずがんの暴走を食い止めるためには、その人が持っている癌抑制遺伝子や免疫力などの「がんの阻害力」の差にあると考えられている。

「がん阻害力」としては近年肺がんなどで標準治療に新たに追加された、免疫チェックポイント阻害薬なども記憶に新しいところだろう。

その先駆けとして、私たちが2015年と2016年の日本癌学会学術総会において発表し、各方面から大きな反響を呼んだフランDグルコースもその一つだ。その詳細はこうだ。

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