気になる甲状腺がんとは

2018年9月23日(日)

甲状腺がんは、男性よりも女性の方が約5倍前後の確率で罹患しやすいが、そのほとんどは治療後の予後が非常に良いとされ、比較的治癒しやすいがん種だ。

しかし、最も悪性度の高い未分化がんにおいては、膵臓がんや肺がん以上の悪性度の高さがあるため、要注意ながん種でもある。

その甲状腺がんにおいて近年、完治への近道とも言える新しい選択肢が誕生しつつあると言われている。

甲状腺がんを100%阻害した臨床試験の実力とは

甲状腺は、のどぼとけの下にある羽根を広げた蝶のような小さな臓器で、この臓器ががん化することで「甲状腺がん」と呼ばれる。主な自覚症状として「しこり(結節)」があげられる。

また、甲状腺がんは大きく6つの型に分類できる。

(1)乳頭がん:最も多い型。40〜50歳代の女性に多く、進行が遅い上に比較的治癒しやすく予後が良い。転移リスクも低い。稀に悪性度が最も高い未分化がんに変異するケースがある。

(2)濾胞がん:約1割前後がこの型。やや高齢の女性に多い傾向。進行が遅く治療後の予後は比較的良いが、遠隔転移しやすいため、転移した場合には予後はあまり良くない。

(3)髄様がん:特殊な型で比較的稀な型。血中カルシウムを調整するホルモンを分泌する傍濾胞細胞から発生したもの。上記2タイプよりも進行が速く、リンパ節転移・遠隔転移しやすい。多発性内分泌腺腫瘍症(MEN)を合併することが多い。

(4)低分化がん:乳頭がん・濾胞がん内で、組織学的に低分化成分が含まれる型。進行がやや速く悪性度も少し高い。

(5)未分化がん:約1割前後がこの型。浸潤・遠隔転移しやすく進行が非常に速いため、最も悪性度が高い。特に高齢女性に多い。ステージはないがIV期よりも悪性度が高いために、延命目的の治療が選択される。

(6)悪性リンパ腫:慢性甲状腺炎(橋本病)から発生する比較的稀な型。高齢女性に多い。検査は、超音波(エコー)検査、細胞診。診断は、甲状腺試験切除(生検)が行われる。主な治療は、化学療法、放射線療法などが中心。

がんの状態、患者の体力などに左右されるが、甲状腺がんの標準治療では、可能な限り手術による切除が第一目標とされ、最も有効な治療法だとされている。
しかし、悪性度が高いタイプの場合、患者の多くは手術ではなく、抗がん剤や放射線が主な治療手段となる。

そのため、標準治療の奏功率をより高めるために医療分野はもちろん代替医療の分野でも、がん細胞の成長を阻害する研究が進み臨床試験などを重ね、エビデンスを獲得しているものが生まれている。
これらの新たな試みは様々な形で実現しつつあり、がん治療の世界が日々進歩している。

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2015年の日本癌学会学術総会で示された甲状腺がんへの新たなアプローチ

2015年の日本癌学会学術総会で示された甲状腺がんへの新たなアプローチ

標準治療では手術を第一選択肢としながらも、がんのタイプによって、放射線治療や抗がん剤治療を組み合わせて治療に当たることが多い甲状腺がん。

悪性度が高いタイプでは延命目的の治療しか選択肢がないケースが多いが、がんの増殖・成長、転移のスピードを上回るかもしれない新しい研究が、2015年の日本癌学会学術総会でなされた。詳しくはこうだ。

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